品質保証協定

品質保証協定は締結していますか?

品質保証協定書とは、納入する(発注する)製品の品質に関する事項を発注者/納入者と合意するための文書です。品質保証協定書には、品質基準、検査方法、不適合品の処理、変更管理、品質監査などの項目が含まれます。

品質保証協定書は、取引基本契約書や購入(納入)仕様書などとともに、品質保証体制を構築するための重要な文書です。

品質保証協定の内容

品質保証協定で合意すべき内容は企業ごとに違いますが、一例として下記のような内容があります。

・(発注者の)要求品質

 要求品質は納入者が発注品の製造または納入を開始するに先立って、両者が協議の上決定する必要があります。要求品質は図面、仕様書等を作成し、両者で共有します。(変更の場合も同様)

 また、納入品製造にあたり、法令・条例や発注者から要求される環境、安全の規格・基準を遵守することに同意を求められます。

・品質保証

 要求品質の確保のために、納入品の開発・設計・資材調達・製造・検査・保管・輸送等のすべての過程を通じて、品質保証体制を確立し維持することを求められます。

 また、納入品は製造工程においてどのように品質を管理するのかを決定する必要があります。(材料や外注先を含む)

・品質確認および記録

 納入品の製造工程中またはその出荷時において、納入品が要求品質に適合していることを確認するため、必要な検査と記録の管理を求められます。

・検査

 発注者の受入検査の実施、限度見本、初回品検査の実施等を両者で共有します。

・変更・異常時の管理

 設計や製造条件の変更が必要になった際の発注者への連絡と承認、実施、対象品の納入とその記録等の手順を共有します。

品質保証協定の確認は受注前に!

発注者の要求品質は納入者のコストに大きく関わってきます。ですので、遅くとも受注前には必ず確認しましょう。初回納入時に「こんなはずじゃなかった」ということになるとお互いに損失を生みます。

品質保証協定の一例

下記に品質保証協定書が公開されていますので、ご参考までにご紹介します。

エフアンドエフ株式会社

1Q103-01_品質保証協定書.pdf (fandf-hi.jp)

三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社

取引基本契約書(購買・委託加工) (mhi.com)

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