商社を外せ!
商社を外すと安くなる??
購入品によって商流は様々かと思いますが間に商社が入ると当然、マージンが発生しますね。商社は1社だけでなく1次代理店、二次代理店、販売店・・・と複数入る場合も多々あります。
マージンをカットするには出来るだけ上流から購入するべきですが、マージンをカットした安くなる?
そうとは限りません。
そもそも何故、商社から購入しているのか?
メーカーが直接売ってくれない。。。商社は在庫を持ってくれるので短納期対応してくれ。。。メーカーの支払条件に合わない。。。など、今、取引している商社経由でないとダメなんだ、ということはあります。
しかし、この商社は何かあった時に直ぐに動いてくれる。。。漠然と注文しても必要なものを納入してくれる。。。など、「便利だから」という理由で商社を使っていませんか?
「便利」は無償ではありません。
商社マージンを含めトータルコストが適正なのか、見直すことも必要です。
商流の見直し
話を戻します。
例えば、現在代理店BからメーカーAの製品を購入している、とします。
代理店BはメーカーAから仕入れた価格にマージンを乗せて貴社に販売しています。
安く買うために貴社は代理店Bから買うのではなくメーカーAから直接買えばマージンをカット出来ると考えます。
現在、貴社はメーカーAの製品は月1,000万円購入しています。
代理店BからはメーカーA以外の製品も9,000万円購入しており、合計10,000万円購入しています。
代理店BはメーカーAから貴社向けに1,000万円と貴社以外の顧客向けに29,000万円で合計30,000万円仕入れています。
貴社が代理店Bを外しメーカーAから直接購入すると、メーカーAの売上は貴社から1,000万円、代理店Bから29,000万円となります。
売値は同じではない
1,000万円買ってくれるお客様と29,000万円買ってくれるお客様への売値は同じ、ということはまずありません。
メーカーAはたくさん仕入れてくれる代理店Bへは直接ユーザーに売るより安い価格で販売します。
ですので、代理店Bのマージンをカットした分だけ安くなるのではなく、逆に今までよりも高くなる可能性もあります。
まとめ
商流に商社が入ると当然商社マージンが発生しますが、商社を外せば必ず安くなるということではありません。
1メーカーの取引だけを見るのではなく、全体を見て一番良い買い方をしましょう。